商品の説明
〈解説文は全て独自で書いております。私見の為、無断使用はご遠慮下さい。〉
★1979年初版第一刷発行。紙カバー付き。
★カバー=表面に保管上のスレ傷汚れやや有。
天地にヨレ傷有り。カバー裏表紙の
内側折り返しに、ヨレやや有り。
★本体=三方に経年ヤケ、シミ汚れやや有り。
本文内紙面黄変、周辺部ヤケ有り。
★★上記以外、本文内に目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢でご愛読に支障は御座いません。然し乍ら
46年経過の品です。経年感等、少しでも気になる方はお避け下さい。
竹下文子氏、幼年向きから10代の子供達迄、精力的に作品を生み出しておられる方です。
どこかロマンチックな黒ねこサンゴロウ、シリーズで読み、今も心に残る海の雄猫?のカッコ良さ。
本書は、大作家となられた竹下氏の、若き日の瑞々しさが漂う、なんとも美しい作品です。
また、挿絵の赤星氏の画風が、全く古さを感じさせないところが凄いと思うのです。夢があって、繊細で、現実と仮想の境い目を繋ぐような絵です。
主人公のジュンは母子家庭の男の子です。お母さんと二人暮らし、と書かれているだけで、父親に関する記述は一切ありません。
ある土曜日の午後、お母さんは仕事、友達は皆用事があって、ジュンは一人きりですることも無く過ごさなければなりません。そんな時、ヒョッコリ現れたのが、髭を生やしてジーンズの似合うシモンでした。
このシモン、読み進めるうちに、なんとなーく、俳優の中村雅俊さんが若い頃、青春ドラマの先生役を演じられていた姿と似ているなあ、と感じました。
明るくて、飄々としていて、いつもの街中から不思議な海辺やジャングルに連れて行ってくれたり、海馬に乗馬させてくれたり、ジュンはシモンが大好きになります。
シモンは自分の事や、冒険の話を他言無用とジュンに言います。ジュンは、お母さんに秘密にしつつも、シモンは一体どこの誰なんだろう?と勘ぐり始めます。
シモンはジュンが父親の無い寂しさや、父親に対する憧れが具現化したもの、と捉えることも出来ますが、最終章を読むとそうも言い切れないのです。
状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。
古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。
商品の情報
カテゴリー本・雑誌・漫画 > 本 > 絵本・児童書商品の状態やや傷や汚れあり発送元の地域愛知県